【インタビューしました】つまみ細工作家「まゆつみ」さん

ただいま開催中の「つまみ細工の髪飾りとアクセサリー展」

主催のつまみ細工作家まゆつみさんに作家活動を行うきっかけや作品づくりのこだわり等、お伺いさせていただきました。

つまみ細工まゆつみさんへのインタビュー

ーまずは、まゆつみさんの経歴からお伺いできますか？ー

子供の頃から絵を描いたり小物を作ったり手を動かすことが好きでした。
専門的なことが学びたくて、美大に進学してデザインを専攻…
この4年間は本当に楽しかった。
学ぶというより自由に色々なことができて卒業後は、就職してデザインの仕事をしていました。
文具デザインやパッケージデザインなどのグラフィックデザインですね。
結婚出産を経て、フリーランスでデザインのお仕事を少し受けてましたが、その後は主に主婦ですね。
デザイン的なことはしばらくお休みしていました。

ーつまみ細工を始められたのはいつ？ー

ちょうど5年くらい前になります。
ずっと気になっていたつまみ細工で娘の成人式の髪飾りを作りたいと思って、娘が高校を卒業するタイミングで習い始めました。

ーなにかきっかけがあったのですか？ー

娘の七五三のお祝いで購入した手芸作家さんのつまみ細工が印象に強く残っていて。
それがシンプルなのにすごくかわいくてもともと物作りは好きなので自分で作れるんじゃないかと。
それから10年以上たっちゃったんですが、やっぱり成人式には手作りしたいと思って、本屋さんで見つけたつゆつき先生の書籍に一目惚れ！偶然ミラクルなタイミングで講座を見つけ受講することになりました。
そこでつまみ細工の楽しさ触れて、さらに好きになってもっと作りたくなって。
なんでもっと早く始めなかったんだろう（笑）

ーもともとものつくりがお好きなのですね！ー

そうですね。
母は家でオーダーの仕立ての仕事をしたり、お友達のお母さんたちに（今で言うママ友）頼まれてピアノ発表会のドレスとか教えてました。
祖母も刺繍、和裁、革細工と多彩な趣味を楽しんでいましたし、日常に手作りを楽しむ環境があったから自然と好きになっていったのかもしれません。
ちなみに父も日曜大工で色々作ってました（笑）

ー初めて作られた作品は？ー

はじめは丸つまみの5弁のお花と剣つまみのお花。達成感あったんですけど、今見るとすごい下手くそです。
それから、どんどん複雑なもの作れるようになってきて、簪の5点セット作った時にはお教室の皆さんと並べあって、可愛い可愛いって大興奮でしたね。
コツコツ黙々と作業する時も楽しいんですけど、出来上がった時の達成感はすごいです。

ー初めて販売した作品ー

認定講師と販売資格を取得して次はアウトプットだと思って横浜ハンドメイドマルシェに出店した時の作品です。
友達にはいきなりそんな大きいイベントでってびっくりされましたけど（笑）
友人に依頼されてデザインしたマスクチャームは評判が良くて今でもデザインを変えて作っています。
度胸試しのような何事も勉強みたいな気持ちでしたけど、良い経験になりました。
そこで購入していただいて、お話や作品の感想も聞くことができて楽しくて、その2週間後にはKOKOPLUSを見つけてすぐに会員契約していました(笑）

ーちょうどクリスマス時期でクリスマスリースのワークショップしましたねー

勢い凄かったですよね(笑)

ーつまみ細工を作っていて大変だなとおもうところはありますか？ー

ん～。
次々に発想ばかり湧いて、作るのが追い付かなくなること？
どんどんやりたいことが増えちゃって。
あれっ？何を作ろうと思ってたんだっけ(笑)

一つ先の季節の作品を作ること

桜の季節には次の紫陽花、夏にはクリスマスやお正月を意識し始めて。
まわりはお花見なのに夏とかイメージするのが大変 逆にご依頼いただくオーダーは一緒に作り上げていく感じがして結構好きです。
お祝い当日を想像しながら実際にご相談やお話しをして作っていくので、その過程も楽しいです。

ーオーダーが好きなんですねー

オーダーについては希望するものを提案したり、お話ししていく過程が好きです。
お祝い事や思いを込められた贈り物などが多いのでワクワクします。
私も幸せをいただいてる気分です♡
でも悩んで考えて作り上げた作品を気に入ってくださった時はすごく嬉しいですし、モチベーション上がります。
作品作りもオーダーもどっちも好きですよ

ー一番思い入れがある作品は？ー

それは、娘の成人式の髪飾りと言いたいところですが、最後の講習で仕上げたウエディングブーケです。
その時のできること全て詰め込んだ作品です。

ーつまみ細工作りにおいてこだわっているところなどありますか？ー

つまみ細工は小さな布を折って摘んで葺くの地道な作業で作り上げていきます。
一見簡単な作業の繰り返しですが細かな力の入れ具合や角度、ノリの硬さなどでも仕上がりが変わってくるんです。
できる限り、丁寧にどこから見ても美しく作ることは常に心がけてます。
あとは、学んで新しいこともどんどん取り入れていきたい。
つまみ細工って和の特別な日だけのものだけではなくて日常のものにも取り入れられる無限に楽しめると思います。
素材や色の選び方一つでもカジュアルにも洋風にも変化する。
装飾品からインテリア、普段から晴れの日にも今年はカラーの検定に挑戦しました。
お教室やオーダ相談でわかりやすく色についてもお答えできたら良いなと思っています。
色彩検定2級とカラーコーディネーターアドバンスに合格　自称カラーコーディネーター名乗ってます
今後に活かせていけたらなぁと思ってるところです(^^)

ー今後やってみたいことはありますか？いつかはこうなりたい等夢はありますか？ー

つまみ細工の楽しさ出来上がった時の達成感を味わってほしいので、自由に作って楽しむ教室をつくりたいですね。
自宅でレッスンができたらいいな

ー最後に皆さんに一言お願いしますー

色々な方とのつながりと、サポートで楽しくつまみ細工作家をさせていただいています。
私もまだまだ学びの途中、常に研鑽しながら楽しんで活動していきますので、今後ともよろしくお願いします。
つまみ細工楽しいですよ。
ぜひぜひ体験してみてください。

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優しさと凛とした雰囲気を併せ持つ、つまみ細工作家のまゆつみさん。
今回、経歴やつまみ細工の出会いや想いなど、初めてお伺いしました。
おしゃれ感と昔ながらの和の雰囲気が絶妙に合わさった作家まゆつみの作風の原点がわかった気がします。
そして、どこまでも突き詰めて学んでいかれる、向上心と探求心には脱帽です。

素敵な作家さんだな、と心より思いました。

つまみ細工まゆつみの作品は、作家不在時も常時店舗にてご案内できます。
オーダーやレッスンのお取次ぎもしておりますので、ぜひお気軽にお問合せください。